ゼレブロ共同創業者ジェフィー・ユー、自殺偽装の末に自宅で発見 ─ LLJEFFYトークンは40%暴落
仮想通貨業界で注目を集めていたゼレブロ(Zerebro)の共同創業者、ジェフィー・ユー(Jeffy Yu)氏が、自殺を装った後に両親の自宅で無事に発見され、大きな波紋を呼んでいます。ユー氏は、5日前に「Pump.fun」というミームコイン・ローンチプラットフォームでライブ配信中に自殺を図ったように見せかけ、業界全体を驚愕させました。
米メディア「サンフランシスコ・スタンダード」の報道によると、23歳のユー氏は実際には死亡しておらず、カリフォルニア州内の両親の家で生活していることが確認されました。この報道により、ユー氏を追悼するために作成されたSolanaベースのミームコイン「LLJEFFY」は40%以上急落し、投資家の間に混乱が広がっています。
この事件について、オンチェーンデータの分析では、ユー氏の死後も彼のウォレットから複数の取引が行われていたことが判明。さらに、追悼サイト「Legacy」に掲載された死亡記事も数日後に削除され、ユー氏の死が偽装である可能性が高まっていました。これにより、多くのトレーダーは彼が仮想通貨業界からの撤退を狙って計画的に自殺を演出したと推測しています。
5月9日、サンフランシスコ・スタンダードの記者がユー氏の生存を確認。ユー氏はインタビューを拒否しましたが、「自分の居場所が知られた以上、他の人にも見つけられる恐れがある」と述べ、両親を一週間以内に別の場所へ移動させる意向を示しました。「私はドクス(個人情報漏洩)され、嫌がらせを受けた」と語っています。
一方で、ユー氏の“遺作”と称されたミームコイン「LLJEFFY」は、当初は自殺報道直後に2,115%も急騰し話題となりましたが、今回の生存報道により時価総額は210万ドルへと急落。また、ゼレブロのオリジナルトークン「ZEREBRO」はここ24時間で22.3%上昇し、現在の価格は0.048ドルとなっていますが、過去2週間では34.8%の下落も記録しています。
アナリティクスプラットフォーム「Bubblemaps」や「Lookonchain」も、ユー氏の関連ウォレットが死後もトークンの取引やバーン(焼却)を続けていたことを確認。さらに、ユー氏が自ら書いたとされる未確認の手紙には、「脅迫や嫌がらせから逃れるためにはこれしか方法がなかった」と自殺偽装の動機が記されていたということです。