Kraken、xStocksの取引を開始:トークン化された米国株とETFに対応
【2025年6月30日】— 暗号資産取引所Krakenは、Backed Assets Limitedが発行するトークン化証券「xStocks」の取引サポートを開始しました。これにより、ユーザーはNvidia、Apple、Tesla、GameStopなど、60種類以上の米国株やETFへのエクスポージャーを得ることが可能になります。
xStocksは、Solanaブロックチェーン上のSPLトークンとして発行され、Kraken上での売買に対応しています。ユーザーは自身のウォレットにトークンを引き出すこともでき、自己管理が可能です。ただし、現時点では技術的および規制上の理由により、取引にはいくつかの制限が存在します。平日の取引時間帯には売買可能ですが、週末の取引は今後のアップデートにて対応予定とされています。
Krakenによると、xStocksは現在、一部地域のユーザーに限定されています。米国、カナダ、英国、EU、オーストラリアの顧客は現時点でこのサービスを利用することができません。また、xStocksトークンには株主としての投票権や配当金の受け取りなど、伝統的な株式の重要な権利が付与されていません。
そのため、xStocksはTeslaやNvidiaのような高成長株への短期的な投資に向いています。これらの企業は通常、利益を再投資に回すため、配当を支払わない傾向にあり、xStocksの特性と親和性が高いといえるでしょう。
トークン化株式は、現実資産(Real World Assets: RWA)をブロックチェーン上に移行するという大きな潮流の一部です。2025年3月時点で、RWA市場の総価値は500億ドルに達しており、2030年までに2兆ドル規模に成長すると専門家は予測しています。
編集注: 本記事の初版では、KrakenがxStocksを発行したとの誤記がありました。正しくは、xStocksはBackedが発行し、Krakenが取引をサポートしている形となります。誤情報をお詫びするとともに、記事内容を修正いたしました。